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情報の優先順位と整理|メッセージの考えかた
こんにちは、アリシアです。
看板は、短く・核心的なメッセージを伝えるのに適しています。
商業デザインとして、見た瞬間に伝えたい情報を理解してもらい、行動を促すことが必須条件です。
いっぽう、「看板は、なんかごちゃごちゃしていて嫌だ。」
そんなイメージを持っている人も少なくありません。
逆に近頃はシンプルにしすぎて、情報が何ひとつ伝わってこない看板も見受けられます。
クライアントの思いが溢れるまま、伝えたいことを看板にありったけ詰め込む。
”シンプルでオシャレ” を追求するがあまり、ロゴだけを看板の中央に小さく配置する。
クライアントの思いを一方的に詰め込んで作られた看板は、消費者・顧客に対して適切なメッセージを伝え、集客効果を発揮することができるのでしょうか。
今回は、看板デザインにおいて最も重要と言っていいほどのプロセス「情報整理」についてお伝えします。
看板に載せる情報整理
情報を絞り込む
看板という限られた面積の中に情報を詰め込みすぎると、本当に伝えたいメッセージは何一つ伝えられません。
効果を最大限に引き出すためにも、看板に表記するのは
最も伝えたい情報と、消費者・顧客にとって有益な情報に絞り込む
これが必須です。
また、看板の場所とシチュエーションに応じても情報の優先順位が異なります。
同じ企業の看板であったとしても、看板を出す場所によって伝わる情報の量も違えば、伝えるべき情報の種類が違ってきます。
一般的に看板で表示されている情報
マクドナルドを例に、店舗周辺に発信している情報を見てみましょう。
・ロゴマーク
・ブランド名(例:マクドナルド)
・ブランド名(例:マックカフェ)
・店舗名(例:○○店)
・サービス(例:ドライブスルー)
・サービス(例:デリバリー)
・サービス(例:24時間営業)
・営業時間
・連絡先
・入口への導線
・駐車場の有無
・駐車場の場所
・駐車場に停められる台数
・店内の情報(例:座席数、階層)
・キャンペーン商品
・看板商品
・キャッチコピー
・店舗までの距離
上に挙げたものは、企業規模の大小にかかわらず 看板集客において重要な情報ばかりです。
「情報を書かないと伝わらないかもしれない。」
「お客さまが困るかもしれない」
こういった不安から、
「ありったけ全部書いてしまおう。書いておけば伝わるだろう。」
勝手な思い込みに変わってしまうことがよくあります。
だからこそ、世の中には情報をありったけ詰め込んだ看板が後を絶たないのです。
優先順位を明確にする
とはいえ、情報の優先順位を明確にするのは簡単なことではありません。
看板デザインをする際は、
看板の種類
看板を出す目的
この2つをはじめに考え、一番重要な情報を最も目立つ位置に配置します。
それから、補足として必要な情報を整理し、配置します。
情報が整理できたら、平面的にレイアウトする部分と、立体的に素材の違いや光によって表現する部分、それぞれのバランスと効果を考慮してデザインしていきます。
デザイン内の情報を階層化し、視覚的な優先順位を明確に示すことで、消費者・顧客がデザインを見たときに、より簡単にこちらが伝えたい情報を理解することができ、重要なメッセージに注目してもらいやすくなります。
看板デザインにおいて考えること
フォントサイズとスタイル
通常、大きなフォントや太字のテキストはもっとも重要な見出しやキャッチフレーズに使用し、小さなフォントや通常のテキストは詳細な情報に使用します。
色彩
鮮やかな色や強い色、コントラストの強い配色を施すことで視覚的な注目を引き、重要な要素を強調します。
レイアウト
通常、画面の中央や上部に配置された要素は注目されやすくなります。
重要度において要素やテキストを配置します。
形状とアイコン
特定の形状やアイコンは、重要な情報を強調するために使用されます。例えば、警告シンボルや注目すべきアイコンが含まれます。
視線誘導
観察者の視線を特定の要素に向けるため、矢印やライン、ボリュームの異なる要素を使って視線を誘導します。
看板の種類
看板がどのような場所で使用されるかを考慮し、視覚的な要素を選択します。
ロードサイドの看板、店頭の看板、室内サインなど、媒体によって異なるアプローチが必要です。
ターゲット
ターゲットの好みや認知スタイルに合わせて調整します。
要素を整理してデザイン
要素を整理してデザインすることで、看板は効果的に情報を伝え、視覚的に魅力的に見えるようになります。消費者・顧客がすばやく重要なメッセージを理解し、アクションを促すのに役立ちます。
看板は固定的な存在であるため、頻繁に更新することや内容の変更が容易ではありません。
だからこそ、看板をはじめに出す際には情報整理が非常に重要になるのです。
さいごに
メッセージの要約、優先順位の設定、場所とシチュエーションとの適合。
看板は 複雑な商品やサービスに関する情報を十分に伝えることが難しい一方、集客の入口として看板を効果的に活用することで、興味関心をひくことができます。
看板デザインにおいて、これらの要素を考慮することで、ストレートなメッセージを伝え、効果的な情報整理とメッセージを効果的に伝えることが可能になります。
誰のために、何のためにメッセージを発し、コミュニケーションをとるのか。
わたしたちは、ツールにとらわれず企業と社会のコミュニケーションをデザインします。
「店舗改装を検討しているけれど、どこに相談すればいいのかわからない。」
「今出している看板、なんか違う気がする。」
「SNSやってみたけど、一向に効果が出ない。問題はどこ?」など。
集客に関わる課題を抱えているそこのあなた!
【滾る思いで、想像を超える。】アリシアにご相談ください。
最後まで読んでいただき、有難うございました!
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